ライターなどという仕事をしていると、しばしば遭遇するのが外出先での電源確保問題だ。
取材に行き情報をまとめ、いざ書くぞとなった際、スマートフォンやPC・カメラなど各種デバイスのバッテリー残量がボディブローのように効いてくる瞬間がある。
特にonesuiteでは記事と映像を合わせて制作しているので、編集作業時にはモリモリPCバッテリーが減っていく。もちろん最近ではコンセントが利用できるカフェなども増えて来ているものの、必ずしも電源付きの席にありつけるとは限らない。そういう状況も加味すると、モバイルバッテリーは筆者にとって重要な必須アイテムなのだ。
今回取り上げるのは、モバイルバッテリーの分野において高い知名度を誇る「Anker」の製品発表会。2023年8月2日(水)より順次発売となるAnker史上最⾼峰の充電器シリーズ「Anker Prime」の全貌と、その発表会の様子をお届けしよう。
最先端の充電テクノロジーを搭載した「Anker Prime」シリーズ
「Anker Prime」シリーズは、これまで様々なバッテリーやチャージャー製品で市場を賑わせてきたAnkerが、今回新たにリリースした”⼀段上の充電環境を整えたい⽅に最適なシリーズ”だという。
近年はスマートフォンやPCなどの進歩が目覚ましく、それと比例するように搭載するバッテリー容量も増加の一途をたどっており、またコロナ禍も落ち着きを見せたことで、外出する機会が増え出先で充電を必要とすることも増えてきた。
そうなると困るのはサイズや充電速度の問題で、「Anker Prime」はそうした需要にこたえるべく開発されたシリーズだ。その大きな特徴として挙げられるのは、Ankerにおける最先端の充電テクノロジーである「GaNPrime™」や最新の USB 規格であるUSB Power Delivery 3.1への対応だろう。

小型で高出力、そして高い安全性を実現した「GaNPrime™」
「GaNPrime™」のGaNは窒化ガリウムを指しており、従来シリコンが主流だった半導体素材において、大きなブレイクスルーをもたらした素材だ。Ankerはこれを2018年に製品へ使用し、小型かつ(当時としては)大電力を供給可能なチャージャーを発表したことで一躍有名になった。
その後Anker独自の技術によって、より小型かつ高出力で安全性を高めた「GeN II」を経て、昨年発表されたのが今回「Anker Prime」シリーズにも用いられている「GaNPrime™」というわけだ。

最大240Wの給電を可能にするUSB Power Delivery 3.1
USB Power Delivery 3.1(以下 USB PD 3.1)は、一般的にUSB Type-C to C ケーブルを使用して充電を行う規格で、近年普及しているUSB Power Delivery(以下 USB PD)の最新バージョンに当たる。
以前のUSB PDでは最大100Wまで給電可能だったものが、最大240Wに拡張され高性能なグラフィックチップを搭載した製品や、最新のMacBook Proのような100W超の電力を必要とする製品の充電に対応した形だ。

シリーズ概要を紹介したところで、今回発表された個々の製品についても見ていこう。
タブレットやPCの充電に最適な高出力バッテリー「Anker Prime Power Bank」
Ankerといえばバッテリーという方も多いと思うが、その「Anker Prime」シリーズ版として登場したのが「Anker Prime Power Bank」だ。同一デザインのサイズ違いで展開され、「12000mAh, 130W(以下 12000mAh)」、「20000mAh, 200W(以下 20000mAh)」、「27650mAh, 250W(以下 27650mAh)」の3モデルがラインアップされる。
価格と発売日はそれぞれ以下の通りだ。
12000mAh:12,990円 / 2023年8月2日(水)※予約販売 一般発売は2023年8月28日(月)
20000mAh:19,990円 / 2023年8月2日(水)
27650mAh:24,990円 / 2023年秋ごろ
モデルごとに1ポートあたりの最大出力が異なり、12000mAhでは最大65W、20000mAhは最大100W、27650mAhは最大140Wだ。大体の目安としては、65Wはグラフィックチップを搭載していないモバイル向けノートPCやMacBook Air、100WはMacBook Proの14インチモデル、140WはM2 MAXを搭載したMacBook Proの16インチモデルなどが必要とする出力となる。

また容量や出力パワーも優秀ではあるが、それ以上に注目したいのが「Anker Prime Power Bank」を充電する際の入力パワーだ。
最上位モデルである27650mAhのみ若干異なるが、各モデルは1ポートあたりの最大出力と同等の入力に対応しており、おおよそ1時間ほどで充電が可能だという。大容量バッテリーの悩みの種であったバッテリー本体の充電時間が、本製品では大きく短縮できるというのは特筆すべきポイントだろう。
ちなみに27650mAhで異なる仕様として、USB Type-Cポートを1口使用した際には140Wが最大になるものの、2口使用する、または後述する「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」をUSB Type-Cポートと併用することで、なんと最大170Wまでの入力に対応するとのこと。
筆者の知る限りここまでの入力パワーに対応する製品は他にない。
Anker
/ 充電器
Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)

カラー
Anker
/ 充電器
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)

カラー
バッテリーの充電スタンドとチャージャーを兼ねた「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」
上記の「Anker Prime Power Bank」と合わせて購入したいのが「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank(以下 Charging Base)」だ。
その名の通り「Charging Base」ではベース本体の天面に当たる部分に、上記のバッテリーをに乗せることで充電可能な接触式のコネクタを備えており、バッテリーに合わせ最大100Wのパワーで充電することができる。価格は6,990円で、2023年9月上旬発売予定となる。

また「Anker Prime Power Bank」の充電だけでなくUSB Type-Cを2口、USB Type-Aを1口備えており、バッテリーを乗せていないときにはこちらも最大100Wまで出力することができる。
普段はデスク上の充電ポートとして活用し、「Anker Prime Power Bank」を持ち出す前には充電クレードルにもなる優れモノだ。

左から27,650mAh、20,000mAh、12,000mAhだ。また12,000mAhモデルの台座に見えるのがAnker Charging Base。
持ち歩き用の小型チャージャー「Anker Prime Wall Charger」
バッテリーのAnkerではあるが、Nano IIを始めチャージャーを愛用している方も多いだろう。ちなみに筆者もその一人だ。今回新たに発表された「Anker Prime Wall Charger」はNano IIに近いサイズ感で、より豊富なポート数と高い出力能力を備えていることが特徴だろう。
「67W, 3 ports, GaN(以下 67Wモデル)」と「100W, 3 ports, GaN(以下 100Wモデル)」の2モデルがラインアップされ、価格と発売日は以下の通りだ。
67Wモデル:8,490円 / 2023年8月2日(水)
100Wモデル:9,990円 / 2023年8月2日(水)

サイズはそれぞれ67Wモデルが「約50 × 40 × 39 mm」、100Wモデルが「約60 × 42 × 39mm」。
個人的名機Nano II 65Wが「約44 × 42 × 36mm」なので、一回り大きい程度のサイズ差になっている。
このレベルの差でポート数が増えるのは、持ち歩き用途で考えると非常にうれしい。
こちらはそれぞれ1ポートあたりの最大出力が67W、100Wとなっており、67Wモデルでは3ポートを併用することでMacBook Air、iPhone 14、AirPodsに同時充電が可能とのこと。
Anker
/ 充電器
Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)

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Anker
/ 充電器
Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)

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旅行や出張のお供に1台であらゆるデバイスを充電可能な「Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)」
日常の持ち歩きに最適な「Anker Prime Wall Charger」ではあるが、旅行や出張など宿泊を前提とした際には「もっと多くのデバイスを充電したい」というシーンもあるだろう。そんなときにオススメなのが「Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) (以下:Charging Station)」だ。
製品名の「6-in-1」はおそらく2ポートのACコネクタと4ポートのUSBコネクタを指しており、チャージャーを兼ねた1.5mの延長ケーブルとして利用できる。価格は14,990円、発売日は2023年8月2日(水)だ。

画像下側の青い部分はディスプレイとなっており、各ポートの出力W数の状況などが確認できる。
こちらは1ポートあたりの最大出力が140Wとなっている。4ポートをすべて使用した際にはUSB Type-Cポートがそれぞれ65Wと60W、USB Type-Aポートが合計15Wとなる。PCやバッテリーなど大容量なものはType-Cで、BluetoothイヤホンなどはType-Aと使い分けるといいだろう。また「Charging Station」全体で1000Wまで対応するため、ACを活用すればカメラのバッテリークレードルなどUSBポートを使えないデバイスであっても1か所にまとめて充電できる。
またケーブルを除いた本体サイズが「約162 × 79 × 18mm」というのもポイントで、iPhone Pro 14と同等のサイズ感だという。これなら持ち出す際もカバンの中で邪魔になりにくい。
Anker
/ 充電器
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W)

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卓上で最大4デバイスの充電が可能な「Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN)」
自宅用の高出力チャージャーをお探しなら「Anker Prime Desktop Charger (240W, 4 ports, GaN)(以下 Desktop Charger)」がオススメだ。
この製品はこれまでAnkerが販売していた卓上用のチャージャーによく似た外観ではあるが、「Anker Prime」シリーズ版として出力W数が大きく向上しており、1ポートあたりの最大は140W、合計出力では240Wまで対応する。価格は19,990円、発売は2023年秋ごろ予定だ。

「Anker Prime」は買って間違いないAnker史上最⾼峰の充電器シリーズ
今回発表された「Anker Prime」は、Ankerがこれまで培ってきた技術を結集した、正にAnker史上最高峰の製品シリーズだった。その証拠としてどの製品においても、筆者の知る限り並ぶものが無いほどハイスペックな製品が揃っている。
このシリーズの登場によって、Ankerのもともと持っていた「ここから選べば間違いないバッテリー・充電器のブランド」というイメージは、より強固なものになったように思う。
また最後にはなるが、アンカー・ジャパン 事業戦略本部長の芝原氏にインタビューをした際に伺った内容をもって話の結びとさせていただこう。
芝原氏『十年前、我々が製品を発売しだした頃は「充電器は充電ができればいい」といった雰囲気で、選んで買うものではなく、多くの人が消耗品のように「安く、とりあえず買う」といったジャンルでした。
しかし我々としては、こうした充電器であっても「しっかり自分に合ったものを、最適なものを選んで買っていただきたい」という思いがあります。
その機器が違うだけで、充電のスピードはもちろん、生活が豊かでスマートなものに変わる。
「自分に合った充電って何だろう?」というところを選んで買うような、そんな体験を弊社の製品を通して知っていただけたら良いなと思います。』

機能を絞ることで買いやすいエントリー向け製品から、特定用途に特化した製品、そして今回発表されたワンランク上の「Anker Prime」シリーズと、幅広いラインアップから「本当に自分に合った充電器」を提案してくれるAnker。あなたにもきっとピッタリな製品が見つかるはずだ。
製品詳細
シリーズ名:Anker Prime
Primeシリーズ詳細:https://www.ankerjapan.com/pages/anker-prime


